端唄とは

「春雨」の唄本

端唄(はうた)は一般庶民の人気を集め、江戸から明治にかけて大流行しました。
現在の歌謡曲やポップスの原点と言えます。

長唄、清元、常磐津、義太夫、民謡などいろいろな音楽のエッセンスが入っています。
多くの邦楽のジャンルの影響を受けてきた端唄は、曲調が多彩で、年齢性別問わず好みの曲が見つかります。

端唄のお稽古では俗曲(ぞっきょく)も習えます。寄席や宴席で、手拍子でリズムを取って歌われたもので、「さのさ」「深川」「奴さん」などが有名です。

なお、大正時代に端唄から分かれてお座敷で歌われるようになったのが小唄です。

初代家元   根岸 登喜子

終戦後、端唄の多くは忘れられました。それを1968年(昭和43年)に復活させたのが、根岸流初代家元・根岸登喜子です。